こんにちは、マスターです。

居酒屋ほんまやでは、制服は自分で選びます。研修中は決まった制服で仕事を覚えていってもらいますが、研修期間が終わる頃になると、制服のテーマを決めて、好きなユニフォームを組み合わせ、自分だけの制服にします。

例えば、彼は新人のタクです。

彼は最初に制服の打ち合わせした時、「居酒屋らしい恰好で仕事がしたいんです」とのオファーでした。

「それやったらやっぱり前掛けが必須やんなー」という事で、酒屋さんの様なカッコいい前掛けを検討しました。

カッコイイ前掛けと言えば帆布を使って職人さんが一つ一つあつらえてくれる前掛けが良いものですよね。探しました。

ありました、ありました。愛知県豊橋の職人さんが今でも一品一品手造りにしている、業物の前掛けが。しかもバルタン星人の絵柄。彼のちょっといじり易いキャラクターにピッタリです。

そして上着はやっぱり居酒屋と言えばTシャツですね。タクの好きな色は「赤」との事。この仕事は汗をかくので、速乾性のシャツがいいなーなどと思いながら、真っ赤なシャツをタクが着こなした青写真を描くと…何だか味気ない気がしました。

「バックに何かプリントを入れようか？」

これに他のスタッフも反応してくれました。「面白いヤツがいい！」「お客さんに声をかけてもらい易いのはどうですか？」

結局、決まったのがタクの名前を呼んでもらいたいという願いを込め、かつ面白さも獲得した、

「おい、拓海！」

と決まりましたとさ。

いつものユニフォーム屋さんに依頼したところ、そちらでもプリントデザインのアイデアを提案していただき、写真のような図案となりました。この写真は、ミーティングの時にタクが初めてユニフォーム受け取った時の物です。

居酒屋ほんまやで彼を見かけたら、「おい、タクミ！」と声をかけてあげてください。

きっと喜びの表情が帰ってくるに違いありません。